Beef CREATOR

2023.11.17
ビーフトレンドジャーナル

一心たん助|SNSで若者にブレイク!牛タン好きに絶大な人気を誇る専門焼肉店の魅力に迫る

2013年に上野に本店をオープン、現在、東京に4店舗を展開中の牛タン専門の焼肉店「一心たん助」。牛タンを中心とした食べ放題を実施しており、そのクオリティの高さと驚きのボリュームが「映える」として、SNSでも話題沸騰の人気焼肉店だ。

看板メニューは、人気No.1の「仙台牛タン」。本場宮城の工場で熟成及び味付けの加工を施す徹底したこだわりで、本場に負けない牛タンのクオリティを実現している。やわらかくジューシーで、噛むほどに溢れる旨みと、独特な食感が楽しめ、仙台牛タンを目当てに来店するお客様も数多くいるほど、絶大な人気を誇っている。

一心たん助の1番の魅力である牛タンメニューには、仙台牛タンに加え、希少なタン元のみを使用した厚みのある「厚切り牛タン」や、飼育時の餌により異なる味わいが楽しめる「タン塩(黒・白)」、タンの付け根下の部分で、弾力ある歯応えと柔らかさが特徴の「タンサガリ」、店舗限定メニューとして「牛タンユッケ」「厚切りマンゴータン」「タン&ハラミユッケ」などが豊富に取り揃えられており、牛タン好きにはたまらない、まさに“牛タンの楽園”ともいえるラインナップだ。

また、肉そのものだけでなく、牛タンと一緒に食べるお米にもこだわっている。焼肉専用米として「五ツ星お米マイスター」監修の元、「粒感・粘り気・甘み」の最高のバランスで3種類の米をブレンドしたオリジナル米を開発。口の中で牛タンとお米がしっかりと調和して最高に美味しく牛タンを味わえるよう、一切の妥協を許さない追究をしている。

今回は、「一心たん助」の人気の秘訣について、株式会社Globridge 一心たん助事業部 事業責任者 奈良岡 純氏に話を伺った。

ハイクオリティな牛タンを存分に堪能できる“牛タンの楽園”

Q.食べ放題とは思えないクオリティの牛タンが魅力とSNSでも話題ですが、成功のポイントはどこにあるのでしょうか?

A.成功のポイントは、お客様の声を毎日拾って改善する自社のアンケートシステム(こえなび)と、創業時からお付き合いのある肉卸さんとの関係性です。焼肉食べ放題から業態の開発が始まり、肉卸さんからのご提案で提供を開始した牛タンがお客様から好評で、それを日々のアンケートシステムから数値分析をしてメニュー改善を行ってきました。その結果、単なるリピーターさんでなく「たん助」を好きでいてくださるファンがいることに気づきました。この「たん助ファン」の方にもっとお楽しみいただくにはどうしたら良いのか、牛タンを堪能していただくことができるのかを追求してきました。SNSも同様で、ただ“映える”といわれるビジュアル重視のメニューでなく、実際に足を運んでくださるお客様にファンになっていただくには、どのような体験が必要なのかを突き詰めていった結果、必然的にSNSの投稿が上がっていきました。

Q.なぜそのような方針・お考えに至ったのですか?

A.敷居の高いイメージの高級焼肉店と、リーズナブルなチェーン店の中間の価格帯を狙っており、気取らない雰囲気でありながら、普段の焼肉では味わえない特別な体験をしていただきたいという思いがありました。私自身、学生時代は「打ち上げ=焼肉食べ放題」という考えがありましたが、何を食べたか詳しく覚えていないことが多かったです。社会人になって初めて高級焼肉店といわれるお店を経験したことを機に、若いお客様や同世代のお客様にもっと焼肉を楽しんでもらいたいと思うようになりました。特に、同世代の間で圧倒的な人気を誇る「牛タン」を思う存分堪能していただきたいという思いから、現在の一心たん助が生まれました。

Q.ご来店されるお客様の層や、利用シーン、お客様からのお声についてお聞かせください。

A.メインのお客様は20代~30代前半のお客様です。最初は同世代である男性のお客様をターゲットにしておりましたが、徐々に牛タン好きな女性のお客様が増えてきました。また、当店にいらっしゃるお客様の半数以上が「食べ放題のコストパフォーマンス」よりも「スタッフの接客」を評価してくださっております。

トライ&エラーを繰り返し、牛タンエンターテイメントを創造

Q.現在に至るまでの、ご苦労や失敗談、エピソードについてお聞かせください。

A.焼肉業界への参入は初めての経験でしたので、特にメニュー開発には大いに苦戦しました。また昨今の飲食業界と比較すると、スタッフの人数や教育を重視するスタイルですので、マネジメントにも苦労しました。

Q.どのように課題を突破されたのですか?

A.メニュー開発については、自身の描くイメージや体現したいビジョンをチームメンバーと共有し、各メンバーから様々な意見を取り入れ、トライ&エラーの精神で進めてきました。お客様やスタッフから不評だったメニューは一週間で変更、または廃止するなど、柔軟に対応してきました。さらに、多くの焼肉店や居酒屋を訪れ、学びを深めてきました。
マネジメントについては、弊社の理念である「企業家輩出」を基に、社員・アルバイトスタッフと関係なく、一心たん助を卒業する際に、「このお店で働いて良い経験ができた」と言ってもらえるような教育を進めてきました。これが少しずつ実を結んできていると感じています。

〜今後の展望〜

Q.快進撃が止まらない一心たん助ですが、今後の展望や目標についてお聞かせください。

A.一番の目標は、「牛タンと言えば一心たん助!」と言われるようなブランドを築くことです。店舗展開はもちろん重要ですが、それだけにとどまらず、オンラインや店舗外でも一心たん助の魅力を感じていただけるブランドを目指しています。「一心たん助のファンです!」と言っていただける、熱狂的なファンが溢れる世界を創り上げていきたいと思っています。

一心たん助

公式HP:https://isshintansuke.tokyo/

文章/渡辺恵伶奈(Beef CREATOR 編集部) 取材/狭川元秀(Beef CREATOR 編集部)構成/毛利努(MORRIS STRATEGY & DESIGN CONSULTS,LLC.