Beef CREATOR

2024.02.14
ビーフトレンドジャーナル

プレミアムカルビ|専属パティシエが作るデザートビュッフェで差別化を図る、焼肉業界の革命児!コロナ禍でも成長を続けた人気チェーン店の戦略とは?

こだわりの厳選焼肉食べ放題と、本格デザート&ジェラートビュッフェが人気の「プレミアムカルビ」。2018年12月に神奈川県川崎市に1号店をオープンし、コロナ禍でも出店拡大を続け、現在では関東を中心に21店舗を展開している。学生やファミリーをはじめとする幅広い層から、高い支持を獲得し、SNSやテレビでも話題を呼んでいる人気チェーン店だ。

プレミアムカルビでは、お肉の味と質にこだわり上質なものだけを厳選。名物メニューの「『塊』熟成肉」は、食べごろに熟成されたお肉を一つ一つ手切りで大きく切り出している。塊で焼くことでお肉の中に極上の肉汁を閉じ込め、熟成肉ならではの旨みと香りを堪能することができる。

タレはお肉にあった最適な組み合わせで食べられるようラインナップが豊富。トリュフやガーリックバター、チーズなどを使用したオリジナルソースとの贅沢な組み合わせを、心ゆくまで味わえる。

その他にも、カルビや牛ハラミをはじめとする定番メニューはもちろんのこと、オリジナルの特製すき焼きタレで味わう「こだわり新鮮たまごの炙り牛すき焼きカルビ」や、さっぱりとした味わいの「おろし柚子ポン酢炙り牛焼きしゃぶロース」など、バラエティに富んだ数々のメニューが用意されている。

また、焼肉メニューと並ぶほどの人気を誇るプレミアムデザート&ジェラートビュッフェ。“ホテルのスイーツビュッフェ顔負けの味”と言われるほどハイクオリティな、専属パティシエによる絶品のオリジナルデザートを楽しめると、スイーツ好きからも高い評価を獲得している。

旬の素材を使用した季節限定メニューや、本場イタリアの製法で毎日手作りされている18種類のジェラートなど、本格的なデザートを堪能することができるというポイントも、支持に繋がる秘訣なのだろう。

今回は、「プレミアムカルビ」の人気の秘訣について、株式会社神戸物産 焼肉事業部 部長 梅岡 義央氏に話を伺った。

ホテルのスイーツビュッフェ顔負け!?ハイクオリティなデザートで差別化を図る

Q.コロナ禍でも出店数を伸ばし続け、お客様の支持を獲得したプレミアムカルビですが、成功のポイントはどこにあるのでしょうか?

A.プレミアムの名前に恥じない様、肉質には非常にこだわりをもっています。
また、本格的なデザート・ジェラートもお客様に支持をいただけている要因と考えております。

Q.なぜそのような方針・お考えに至ったのですか?

A.焼肉食べ放題は価格、肉質の競争になると予測していました。価格競争に参加すれば低品質の商品の提供を免れないと考え、きちんと自信のある適正な肉質と価格で勝負したいと考えました。また上記の価格、肉質以外の差別化要素は必須であると考え他社にはないデザート・ジェラートでの差別化を行いました。

Q.ご来店されるお客様の層や、利用シーン、お客様からのお声についてお聞かせください。

A.ランチタイムはグループで来られる主婦層、ディナータイムはファミリー層が主体です。
ちょっとした贅沢としてランチタイムに利用されたり、日常利用だけでなく、ハレ需要でのご利用も多かったりする印象です。熟成塊肉などは、非常に高評価のお声をお客様からいただいております。
また、特色として、宴会等の需要は意図して取り込んでおりません。

0からのスタート、苦労を乗り越え全国展開を目指す

Q.現在に至るまでの、ご苦労や失敗談、エピソードについてお聞かせください。

A.デザート・ジェラートの差別化です。これまでスイーツを調べたことも作ったことも無い状況からのスタートでしたので非常に苦労しました。
作るデザートの種類、色、ディスプレイの方法、原材料、製法等を一から勉強をしてまいりましたが、基本的な知識が不足しており一筋縄では行かず、1号店の開店直前まで出す商品の詳細が決まっていませんでした。

Q.どのように課題を突破されたのですか?

A.開店一か月前にパティシエが入社してくれました。作りたい物やディスプレイ等は決めていたので、商品の詳細を一か月で詰め、何とか開店に間に合いました。

〜今後の展望〜

Q.今後の展望や目標についてお聞かせください。

A.2023年12月5日にプレミアムカルビとして初めての取り組みである「特急レーン」を導入した新店を神奈川県藤沢市の湘南台で開店しました。ジェラートの種類増加、本格フランス菓子(プティフールセック)の食べ放題など新機軸を入れた店舗です。今後はFC加盟募集の開始も考えており、全国への展開を行う予定です。

プレミアムカルビ

公式HP:https://www.premiumkarubi.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/premiumkarubi/

文章/渡辺恵伶奈(Beef CREATOR 編集部) 取材/狭川元秀(Beef CREATOR 編集部)構成/毛利努(MORRIS STRATEGY & DESIGN CONSULTS,LLC.