ステーキ屋 松|ステーキ業界に革新!牛丼チェーンの御三家、あの松屋フーズが展開する、驚異的なコスパが魅力のステーキチェーンに迫る
大手牛丼チェーン「松屋」が展開している、「ステーキ屋 松」。“いつもの食事にステーキを”というコンセプトのもと、厳選された素材を使用したボリューム満点なステーキなどを、牛めしの「松屋」同様、券売機スタイルで手頃な価格で提供している。
看板メニューは「松ロース」。肩ロースを脱骨する際に出てくる珍しい希少部位で、しっかりとした肉質に適度な脂身が特徴的な、コーンロールミートを使用しており、赤身の脂身を十二分に味わうことができる。150gが1,000円(税込)、300gが1,500円(税込)、450gが2,000円(税込)と、圧倒的なコストパフォーマンスが話題を呼び、多くのメディアでも取り上げられている。さらには、サラダバー・ライス・スープの食べ飲み放題もついているため、“驚異的なコスパ”だと、多くのお客様から高い評価を得ている。
ステーキ屋 松では、商品をレアな状態で高温に熱した溶岩石に乗せて提供しているので、好みに合わせて自身で焼き加減を調整することが可能。溶岩石の温度は約250°Cと高温なので冷めにくく、冷めたら熱々のものと交換できるので、最後まで美味しく味わうことができる。遠赤外線効果で中までじっくり火を通すので柔らかく仕上がり、溶岩石独特の穴が旨味を残して脂を吸収するため、ジューシーな旨味がありながらヘルシーなのも嬉しいポイントだ。
また、肉はほとんど味付けがされていない状態で運ばれてくるため、卓上に置かれた9種類のソースと薬味で自分好みに組み合わせて味わうことができる。このように、“自分好みにカスタム”して堪能できる点も、高い評価につながる理由のひとつなのかもしれない。
今回は、「ステーキ屋 松」の人気の秘訣について、株式会社松屋フーズホールディングス 新業態開発部 浜野氏に話を伺った。
お客様のニーズに合わせた「体験価値」を追求
Q.“驚異的なコスパ”でステーキが堪能できると、多くのお客様から高い評価を得ていますが、成功のポイントはどこにあるのでしょうか?
A.「体験価値」ではないかと考えております。目の前でジュージューと音を立てて焼けるステーキ、自分好みの焼き加減に調整ができる溶岩石、9種類の調味料と10種類のサラダバーで選ぶ楽しさ、そしてサラダとライスとスープはおかわり無料。お客様のニーズに合わせて様々な楽しみ方ができる「体験価値」をご評価いただけたのだと思います。
Q.なぜそのような方針・お考えに至ったのですか?
A.「みんなの食卓でありたい」という思いを掲げる松屋フーズグループは、常日頃からワクワクする食事の空間をご提供したいと考えております。どうすればお客様の「体験価値」を上げられるか考え、現在のコンセプトに至りました。
Q.ご来店されるお客様の層や、利用シーン、お客様からのお声についてお聞かせください。
A.牛めし「松屋」にお越しになるお客様は老若男女問わずいらっしゃいますが、特にサラリーマン層である30~40代男性が多いように見受けられます。
「ステーキ屋 松」については、若者や女性のお客様に多くご来店いただいています。
若者をターゲットにしておりますので、学生の街(吉祥寺、下北沢、明大前、本郷三丁目)をメインに出店をしております。
「お腹いっぱい食べたい人におすすめ!」「かなりコスパの良い美味さ!」「2000円以内でほとんどのメニューを注文できるので、ステーキ系の店舗では最強レベルのコスパ!」といったコスパに関するお声をはじめ、「サラダバーで野菜を食べ、肉は低脂質・高たんぱくの赤身肉。身体づくりに良い」「ハンバーグが美味しくて肉汁の洪水」など、多くのお言葉をいただいております。
業態存続の危機を乗り越え、全国展開へ挑戦
Q.現在に至るまでの、ご苦労や失敗談、エピソードについてお聞かせください。
A.高価な溶岩石が1日数個のペースで割れてしまい運営面とコスト面で頭を悩ませておりました。溶岩石は業態コンセプトそのものなので当時は業態存続の危機を感じておりました。
Q.どのように課題を突破されたのですか?
A.研究を重ね、当社オリジナルの金属バンドを開発しました。これにより破損を大幅に改善することができました。諦めずにチャレンジし続ければ必ず困難を乗り越えられると自信に繋がりました。
〜今後の展望〜
Q.今後の展望や目標についてお聞かせください。
A.全国のお客様に「ステーキ屋 松」の体験価値をお届けするために、日本全国展開を目指しております。近い将来、同じく自社で展開している「マイカリー食堂」の店舗数(100店舗超え)に追いつきたいと考えております。
ステーキ屋 松
公式HP:https://www.matsuyafoods.co.jp/shop/steak_matsu/
文章/渡辺恵伶奈(Beef CREATOR 編集部) 取材/狭川元秀(Beef CREATOR 編集部)構成/毛利努(MORRIS STRATEGY & DESIGN CONSULTS,LLC.)