Beef CREATOR

2023.12.21
ビーフトレンドジャーナル

トニーローマ|“アメリカNo.1リブ”の称号を獲得、骨付き肉リブ料理を世界に広めたバーベキューリブ専門店の秘訣に迫る

アメリカでポピュラーな料理として広く親しまれ、愛されているバーベキューリブ(骨付きポークリブ)の専門店「トニーローマ」。

1972年、トニー・ローマ氏がシェフのデイビッド・スミス氏と共に、フロリダ州ノース・マイアミに1号店をオープン。以来、骨付き肉リブ料理を世界に広めたパイオニアとして「バーベキューポークリブの代名詞」と呼ばれるほどの人気を誇っている。

日本国内では、1979年に1号店をオープン。今ではアメリカをはじめとする17の海外拠点で展開し、世界各国で愛され続けている。

「トニーローマ」は1987年、「全米リブ料理コンテスト」において、世界中から参加した200レストランの中で“アメリカNo.1リブ”の称号を獲得した。

トニーローマのリブは、独自の調理法と、本国アメリカで作られている企業秘密の特製バーベキュー・ソースでじっくりとジューシーに焼き上げ、豪快に手づかみで味わうアメリカンスタイルが特徴。

人気メニューの「ベイビーバックリブ」は、フルラック 4980円(税込)、ローマラック 3680円(税込)、1/3ラック 2080円(税込)と、シーンに合わせて3種類のサイズから選択が可能。すべてのサイズにコールスローとサイドアイテムが1品付いており、サイドアイテムはお好みに合わせて7種類から選ぶことができる。

マリネしたチキンにBBQソースを塗って焼き上げた「BBQハーフチキン」や、ポークリブとステーキを贅沢に楽しめる「BBQリブ&8oz.サーロインステーキ」、肉とシーフードの両方を堪能できる「BBQリブ&串焼きシュリンプ」など、豊富なメニュー数に加え、バリエーション豊かな組み合わせが用意されているのも、魅力の一つだ。

メインメニューだけでなくサイドメニューも充実しており、素材の味を生かした工夫と調理法で、クオリティの高さを実感させられる。

中でも絶大な人気を誇る、シグニチャーメニューの「オニオンローフ」。サクッとした食感が堪らない、特製の衣をつけて揚げたトニーローマ名物の特製フライドオニオンだ。

その他にも、甘辛いスイートチリソースがアクセントのカラッと揚げた殻付きシュリンプ「スイートチリスパイシーシュリンプ」や、わさびカクテルソースが付いたボイルシュリンプの冷製アペタイザー「シュリンプカクテル」など、本場アメリカのスタイルを最大限に堪能できるラインナップが豊富に揃っている。

明るく楽しいアメリカン・カジュアルな雰囲気と、バラエティ豊かなボリュームたっぷりの料理を楽しめる「トニーローマ」。本場さながらのアメリカンな食文化を存分に堪能できることが、世界各国で流行に左右されない人気の秘訣なのだろう。

今回は、「トニーローマ」の人気の秘訣について、トニーローマ スーパーバイザー 佐藤 俊克氏に話を伺った。

骨付き肉“リブ”を世界に広めたパイオニア、世界各国で愛され続ける秘訣とは

Q.骨付き肉“リブ”を世界に広めたパイオニア的存在として、世界各国で流行に左右されない人気を得ていますが、成功のポイントはどこにあるのでしょうか?

A.リブはアメリカで根強い人気を誇るお料理です。誰もが手軽にバーベキューリブを楽しめるレストランとして、レシピや製法を変えることなく、本場アメリカの伝統的な味を体験していただけるオリジナルのメニューを展開していることだと考えております。

Q.なぜそのような方針・お考えに至ったのですか?

A.日本では1979年に初オープン。その時代は、アメリカ文化への憧れが高まり、多くの日本の方々がその魅力に引き寄せられていましたので、アメリカの食文化を日本人にも伝えるべく、スタートさせました。

Q.ご来店されるお客様の層や、利用シーン、お客様からのお声についてお聞かせください。

A.比較的ご年配の方を含めたファミリーのお客様が多く見受けられます。三世代でのご利用や、バースデーなどのお祝いとして“ハレの日”にご利用されるお客様が多い印象です。オープン以来、ずっと愛され続けていることに感謝しております。

“手づかみ”で“豪快”に、自由に楽しむ食事

Q.本場アメリカで根強い人気を誇るバーベキューリブですが、現在(日本人に浸透する)までに経験したご苦労や失敗談、エピソードについてお聞かせください。

A.「リブの召し上がり方が難しい」という声をよく耳にします。お食事は自由に召し上がっていただくのが、一番の楽しい時間になることをお伝えして、“手づかみ”で“豪快”に召し上がってください!と皆様にお伝えしております。

Q.どのように課題を突破されたのですか?

A.気にせず口を大きく開けて召し上がっていただくために、≪RIB FACE≫という言葉を作りました。口の周りにバーベキューソースがたっぷりと付いてしまっても、“美味しい”顔があふれるようになりました。

〜今後の展望〜

Q.国内で40年以上、営業されているトニーローマですが、今後の展望や目標についてお聞かせください。

A.今ご利用いただいているファミリーのお客様に、将来4世代でご来店いただき、ご年配の方からお子様まで、心から食事の時間をお楽しみいただき、“美味しい”顔の≪RIB FACE≫で店内を満たしていきたいと思います。世代を受け継ぎ、“我が家”のように愛され続けたいと思います。

トニーローマ

公式HP:https://tonyromas.jp/

文章/渡辺恵伶奈(Beef CREATOR 編集部) 取材/狭川元秀(Beef CREATOR 編集部)構成/毛利努(MORRIS STRATEGY & DESIGN CONSULTS,LLC.